仏名会(ぶつみょうえ)
懺悔滅罪のために、過去・現在・未来の三千仏の名号を称えて礼拝し、一年の罪障を懺悔し、消滅させるための法要です。
この法要は、光仁天皇の宝亀五年(774年)に始まったもので、承和二年(835年)宮中での恒例の儀式となり、承和三年(836年)には諸国においてもこれを修するように発令されました。「仏名経」に「もし善男子・善女人、諸の仏名を受持し、読誦すれば、是の人は現世安穏にして諸難を遠離し、および諸罪を消滅し、未来に当に阿耨多羅三貌三菩提を得べし。もし善男子・善女人、諸罪を消滅せんと欲せば、当に浄く洗浴して、新しき浄衣を著し長跪合掌して、是の言を作すべし」という教えに基づいて執り行われています。